作・演出 藤田貴大 詳細:http://mum-gypsy.com/next/10k.php マームとジプシーは一年前の『ハロースクール、バイバイ』から欠かさず見ている。一年前が遠い昔に思えてしまうほど、ものすごい変化をしている。見るたびに新しい方法に挑戦していて、次の作品…
輪るピングドラムは小道具や装置(物に限らない)が記憶や存在、つまりフィクション特に映像における現存に関するものなので観ていて混乱することがない。その上での圧倒的ドラマツルギー。『僕と君の罪と罰』 脚本:幾原邦彦・伊神貴世/絵コンテ:幾原邦彦…
言葉を発するから「演劇」だ/黙って動いてるから「ダンス」だ、というものでないのはきっとこんな辺境にいらした方々なら十分理解しておられると思います。 最近、見た2つの舞台公演はそのことに大変示唆的だったのでここにメモを残しておきます。 ただ、私…
素晴らしい3部作だった。どこまでいってしまうんだろうと思った。 だが、如何せん作品の展開を細かに記すような感想は書きたくなかった。その時の印象を思い出しつつ、僕が僕のためだけに少しだけ整理して書いておきたい。
中島千明面目躍如の『ゆるゆり』。まずかわいい。そしてかわいい。仕草もかわいい。そしてかわいい。 それに加えて「あぁ、動くんだろうなぁ」という期待も抱かせるデザインである。 ただし、そういうかわいいキャラクターを見せようとすることで生じる問題…
夏目友人帳 参 第六話「人ならぬもの」 脚本:花田十輝 絵コンテ:寺東克己 演出:園田雅裕 作画監督:松本文男 流れるような繋ぎなど気になった2つの事柄を。
今期の目玉も目玉の「輪るピングドラム」。 これで2クールって言うんだからすごい。運命とは何か、そして輪の中心には何があるか。
ゆるやかに、それでいて確実に終わりに向かう、桃源郷のような舞台。 「地域密着 拠点日本」と銘打たれたそれは、その言葉通り、ミクロからマクロまで見通した素晴らしい作品でした。
日常は見てて面白いのですが「すごい」って言う方がしっくり来てしまう。外す面白さもそこにはあると思うのです。
この時期もしかしてBLOOD-Cの方にものすごく割かれるんじゃなかろうかと思っていたりもしたのだけれど、始まってみればなんの。ものすごく良い第一話だった。
今期スタートで圧倒的に面白いのが「電波女と青春男」。 藤和エリオに代表されるように原作絵の雰囲気を残したキャラクターデザインもさることながら、シリーズディレクターの宮本幸裕さんにしてはややゆったりした感じのテンポ*1。一人ひとりの台詞が長めな…
結びつきはしないものが結ばれることはこんなにも美しいものなのか。 今回のままごとの「わが星」は再演ということで評判やら展開やらは聞いておりましたが、やはり百聞は一見にしかずで、開始5分で感涙にむせいでしまうくらいには大変感動いたしました。 星…
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。の3話がとても面白かった。 過去と現在、そして未来へ。見えているものの差異。脚本:岡田磨里 絵コンテ:森田宏幸 演出:吉村愛 作画監督:荒木弥緒 緒方美枝子
面白いという話を聞いていたし、FT11の公募も一次突破したしでこれは行かなきゃということで観劇してまいりました。 見事な空間構成と遣り取りで紡がれる物語が素晴らしかったです。
とにかくスタドラはいつも面白い。 夜間飛行の演劇自体はとても芝居がかっていて個人的にはあまり好きでないタイプの演劇だったのですが、そんなことがすっ飛ばされるらい面白い。 舞台が好き・関わっている者の端くれ的に気になったところなどを、感想POST…
夢喰いメリーが随所に面白いところがあって今期は大好きなのですが、この8話ではさらに世界が広がるような、そんなモノを見ることができました。 脚本について語るときに台詞も重要な点ではあるけれど、「説明か」「どういう理屈・論理なの」や改変ネタに使…
「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」がとても面白い。 全く人間らしからぬ人物造形とエロ。 ゆえに、その手触りがとても気になるところであり、そこが面白い。
F/Tに続き、マームとジプシーの公演を観ました。今回も面白い。面白いったら面白い。チケット完売で追加公演出るのも頷けます。マームとジプシーの特徴と思われる“時間の飛躍と多視点で見せる物語”は今回も素晴らしいです。 舞台関係の方や舞台ファンの方で…
すごいものを見ました。すごいものを見ました。大事なことなので2回言いました。そして2回見ました。 そしてこの「2」は、夢と現・屋内と屋外・主体と客体・実在と不在、かっこ良く言えばシニフィカシオンなんかの問題とも強く結びついてきますし、単純にそ…
アンテナ張ってるところで振り返り記事が散見される中、特に話数単位で選ぶ、2010年TVアニメ10 mike_neko選と話数単位で選ぶ、2010年TVアニメ10 karimikarimi選に影響されまして。
坂上がりスカラシップをとり、飛ぶ鳥を落とす勢いの岡崎藝術座をやっとこさ目にしてきました。 構成が見事で噂に違わぬ面白さ、そして爆笑。
神のみぞ知るセカイは、ゲームと現実、主人公の桂馬と攻略対象の女の子、というように領域を如何にしていくかが面白いと思っています。 これで、特に面白かった感想といえばこちらの"日常と紙一重の世界"さんの「神のみぞ知るセカイ」第1話の演出について〜…
台風の10/30の19:00の回を見てきました。 快快の海外での受賞後の凱旋公演!(この記事の下部に賞の詳細が載っています。) 私は恥ずかしながら公演を見るのは横トリ以来で、この作品も改変されているようですが、これまた大変面白い作品でした。声出して笑…
今期から始まった「海月姫」は日常的なアニメと言えるでしょうけれど、その想像力はとどまることを知りません。 オタクの尼〜ずの面々、政治家一家の鯉淵家と女装をするおしゃれイケメンの鯉淵蔵之介。ここにポイントになる対立がありますが、それは入り組ん…
アニメノチカラ第2弾の『閃光のナイトレイド』。「地味だ」と言われていたが、コアなファンも目に付く本作(私の観測範囲だけではないはず)。 確かに大変面白い作品であり、私は重要な小道具として写真がとても気になりました。
関東ではフェスティバル・トーキョーが、関西ではKYOTO EXPERIMENTが開催されており、舞台芸術月間ですよ、おくさん。私も舞台好きの一人としてF/T10は幾つか行く予定であり、まずこのジゼル・ヴィエンヌ「こうしておまえは消え去る」を見てきました。 身体…
少し時間を見つけたので、true tearsを見直していたりなどしました。とても好きな作品の一つです。 パッと見た特徴として、ロングショット(俯瞰)とアップショットや上下の視点、ナチュラルなスピードの仕草などが挙げられるかと思います。BGMも私は気付け…
ず〜〜〜っと見たかったチェルフィッチュの公演。海外公演も多く、私が見た初めての国内公演です。そのため、変化したといわれるスタイルについては言えないのですが、つい今しがたNHKの「劇場への招待」でやっていたので、当時の記憶を思い出しつつ感想を書く…
この「シルビアのいる街で」は、ビクトル・エリセが絶賛ということ以外にお仕事の関係上このチラシを何度も目にしており、「行きたいな〜」とそりゃもう思ってしまうわけですね。で、横浜のジャック&ベティで先日見てきました。 画家志望の青年が過去に出会…
黒執事と言えばセバスチャンとシエル坊ちゃんの心温まるお話しですが、一期で見事にトラウマや負の根源の排除に至り、正直なところ二期はどうするのだろうか・また似たような繰り返しなんじゃないだろうか?と思い、視聴を迷ったほどですが、いや、これは面…