2010-01-01から1年間の記事一覧

話数単位で選ぶ、2010年TVアニメ10 colic_ppp選

アンテナ張ってるところで振り返り記事が散見される中、特に話数単位で選ぶ、2010年TVアニメ10 mike_neko選と話数単位で選ぶ、2010年TVアニメ10 karimikarimi選に影響されまして。

岡崎藝術座「古いクーラー」@シアターグリーン

坂上がりスカラシップをとり、飛ぶ鳥を落とす勢いの岡崎藝術座をやっとこさ目にしてきました。 構成が見事で噂に違わぬ面白さ、そして爆笑。

神のみぞ知るセカイ:汐宮栞編〜箱と器とその内側と〜

神のみぞ知るセカイは、ゲームと現実、主人公の桂馬と攻略対象の女の子、というように領域を如何にしていくかが面白いと思っています。 これで、特に面白かった感想といえばこちらの"日常と紙一重の世界"さんの「神のみぞ知るセカイ」第1話の演出について〜…

快快「アントン、猫、クリ」

台風の10/30の19:00の回を見てきました。 快快の海外での受賞後の凱旋公演!(この記事の下部に賞の詳細が載っています。) 私は恥ずかしながら公演を見るのは横トリ以来で、この作品も改変されているようですが、これまた大変面白い作品でした。声出して笑…

海月姫第5話〜外と内、化粧とスッピンの捻れた関係〜

今期から始まった「海月姫」は日常的なアニメと言えるでしょうけれど、その想像力はとどまることを知りません。 オタクの尼〜ずの面々、政治家一家の鯉淵家と女装をするおしゃれイケメンの鯉淵蔵之介。ここにポイントになる対立がありますが、それは入り組ん…

ナイトレイドの写真〜編集と人間関係〜

アニメノチカラ第2弾の『閃光のナイトレイド』。「地味だ」と言われていたが、コアなファンも目に付く本作(私の観測範囲だけではないはず)。 確かに大変面白い作品であり、私は重要な小道具として写真がとても気になりました。

F/T10 ジゼル・ヴィエンヌ「こうしておまえは消え去る」@にしすがも創造舎

関東ではフェスティバル・トーキョーが、関西ではKYOTO EXPERIMENTが開催されており、舞台芸術月間ですよ、おくさん。私も舞台好きの一人としてF/T10は幾つか行く予定であり、まずこのジゼル・ヴィエンヌ「こうしておまえは消え去る」を見てきました。 身体…

true tears~網とそれをつくる線と点~

少し時間を見つけたので、true tearsを見直していたりなどしました。とても好きな作品の一つです。 パッと見た特徴として、ロングショット(俯瞰)とアップショットや上下の視点、ナチュラルなスピードの仕草などが挙げられるかと思います。BGMも私は気付け…

チェルフィッチュ「フリータイム」〜普通を拡大する〜

ず〜〜〜っと見たかったチェルフィッチュの公演。海外公演も多く、私が見た初めての国内公演です。そのため、変化したといわれるスタイルについては言えないのですが、つい今しがたNHKの「劇場への招待」でやっていたので、当時の記憶を思い出しつつ感想を書く…

シルビアのいる街で〜探し物はなんですか?〜

この「シルビアのいる街で」は、ビクトル・エリセが絶賛ということ以外にお仕事の関係上このチラシを何度も目にしており、「行きたいな〜」とそりゃもう思ってしまうわけですね。で、横浜のジャック&ベティで先日見てきました。 画家志望の青年が過去に出会…

黒執事Ⅱ〜もう一度物語るために〜

黒執事と言えばセバスチャンとシエル坊ちゃんの心温まるお話しですが、一期で見事にトラウマや負の根源の排除に至り、正直なところ二期はどうするのだろうか・また似たような繰り返しなんじゃないだろうか?と思い、視聴を迷ったほどですが、いや、これは面…

けいおん!!第24話に寄せて。〜ストーリーの端っこで記憶の詰まった物たちが〜

あと2話はあるものの、ストーリー的にはここが最終地点なのかしら。ということで書いてみましょう。とても学校を大事にした、そんなけいおん!!でした。前にというかよく「あの学校の誰でも成り立つかも知れない。」みたいな極端なことも言ってますし、私は4…

生徒会の一存〜小さな世界は奥深い〜

ものすごい量のネタにあふれており、そこがかなり注目されている作品です。いい意味でも悪い意味でも。そして狭い。 私の個人的な趣向として、他人の日常にはほとんど興味はありません。しかし、人が物語を求めるのはとまらず、それはそこに他による視点や非…

刀語〜歴史を積み上げる旅〜

まとめようまとめようで結局数カ月。個人的には面白かったり面白くなかったりなのですが、お話はとても面白かったり。原作でいいんじゃない?という感じですが、僕原作読んでないんです……。 七花さんの戦いぶりの描かれ方の流れがそれはもう戦略的だなぁとい…

空中ブランコ〜モブがモブであるために〜

イン・ザ・プールは本読んで映画も見ましたが、実はいまいちハマりきらなかった作品。しかし、「アニメには」ハマりました。 前の二つの媒体でも面白かったことには変わらないのですが、主人公の強烈なキャラクター性が好みでなかったんですよね。アニメでは…

WHITE ALBUM〜女神は女神でしかない 人間は人間でしかない 冬弥の隣に座るのは− ホワイトアルバム〜

話題になっていた「WHITE ALBUM」を空いた時間でちょこちょこ見てました。 いやー、本当に面白かったです。で、面白かったところを忘れないように書き留めておくことにします。最大のポイントが空白。 正直、実写でいいんじゃないの?とは思っていたのですが…

WANDERING PARTY「total eclipse-トータル・エクリプス-」

知り合いも出てたEKKYOには私の怠慢で溜まった色々なモノを処理するために行けず。しかし、既にチケットを購入していたこっちはその色々なモノを諦めて行ってきました。@横浜美術館です。 ストーリー 1985年に起きた豊田商事会長刺殺事件を中心に、そこに居…

サマーウォーズ(TV版)〜なんて応援映画〜

やっとサマーウォーズ見ました。かなりカットされていたようですが、大変楽しんでみることが出来ました。 その楽しんだ立場として、私は一観客になっていました。キングカズマ頑張れ!健二くん頑張れ!オッサンたち頑張れ!などなど、登場人物が困難に立ち向…

屍鬼4話がすごかった。

今期ノイタミナの後半戦。屍鬼が面白いのです。 激戦区の木曜日にあって、私はメイド様をユルユルと見ているのでこっちは録画してじっくり見てます。これ、本当に面白いです。私は新陳代謝と監視が特に気になったので、各話ごとにどんな変化があったのか、と…

神霊狩/GOHST HOUND〜解釈は何だっていいのよ〜

私はlainちゅうか中村隆太郎監督(と小中千昭)が好きなんだなぁと思います、はい。 簡単なストーリー 九州の小さな田舎町である水天町を舞台に、「現世」で起きた過去のある事件に「幽世」という人智を超えたものが絡みあっていく。 その中心となるのは小中…

あそびにいくヨ!の4話に驚いた。

最近の記事ですが、アバンとタイトルはどうなのでしょうか。というのをやりましたが(http://d.hatena.ne.jp/colic_ppp/20100717/1279385136)、そこで出した例に見事に漏れるアバンがいきなり登場しました。

ミクニヤナイハラプロジェクトvol.5「幸福 オン ザ 道路」

ちょっと時間が経ってしまっていますが、これも感想を残しておきたいものの一つ。グッときた舞台であります。 Nibrollの矢内原美邦さんの「演劇」としてのプロジェクト。高橋啓祐さんも映像を制作されています。J.ケルアックの「路上」を元に、SF・サスペン…

NieA_7〜日常という一連にある謎〜

なんで人間はフィクションや事件に惹かれるのか。 たぶんそこには普段の生活では経験しえないものや謎が詰まっているからでしょう。今年のアニメでは「うみねこのなく頃に」や「生徒会の一存」がこれ関係かなと思ってます。「銭湯に下宿している予備校生のま…

時計じかけのオレンジ

正義の狂気が渦巻く世界。監視の視点が動き回る世界。舞台は監視都市ロンドン。主人公のアレックスは不良グループのリーダー。 わかり易いようでわかり難い。そこで2つのポイントから簡単に。 (2008/12/12元ブログからの転載)

toi 5th「華麗なる招待-The Long Christmas Dinner-」

toiの劇作家・演出家の柴幸男さんと言えば、つい最近は岸田戯曲賞を受賞され中学生日記の脚本も書かれた、現在最注目と行っていいほどのお方。膨大な時間の蓄積と圧縮が特徴であり、大変に見事な舞台を作り上げられています。そんなtoiの新作「華麗なる招待-…

構成あれやこれや。〜けいおん!!の配置とか〜

物語には舞台があります。 街・部屋など大きさは異なれど、登場人物が動く舞台があります。 そこにある物や人間の配置には往々にして大きな意味が込められています。 こういうシーンやりたいから次はココ!なんて、そうも単純にいきません。それは省略ではな…

イヴの時間〜演技とは〜

webで公開されるやいなや、圧倒的人気を博した連作アニメーション「イヴの時間」の劇場版を見てきました(同時に東のエデンⅡも)。私、非常に気に入っている作品です。 アンドロイドが普及している近未来のたぶん日本の話。イヴの時間というカフェに集まった…

この夏は怪奇ぽいのが多いのでアバンとタイトルとOPの出し方が気になった。

屍鬼、オカルト学院、ぬらりひょんの孫、学園黙示録。 共通点は、どれも一話からアバン後にOPがあったこと。それに関連して、タイトルの出し方など思ったことをちょこちょこと。たかだか始まる前のちょっと時間かもしれませんが、とても重要なものだと私は思…

オオカミさん1話〜ナレナレナレ〜

オオカミさんの初回を見ました。最も印象に残ったのは何か。 キャラ?アクション?「いいえ、ナレーションです。」昔話の形式であるこの語り、新井里美さんという独特の声質の持ち主を以てして、量と共に物語の前景にあるナレーションをちょっと考えてみたい…

けいおん!!〜これはドキュメンタリーである〜

まず、ドキュメンタリーについて。 これはあったことを描くものだが、制作者のフィルターがかかっている。単にそのままを描いたものでないことは留意しておきたい。それを踏まえて、私は「けいおん!!はドキュメンタリーである」と言いたい。普通の女子高生の…