2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ミクニヤナイハラプロジェクトvol.5「幸福 オン ザ 道路」

ちょっと時間が経ってしまっていますが、これも感想を残しておきたいものの一つ。グッときた舞台であります。 Nibrollの矢内原美邦さんの「演劇」としてのプロジェクト。高橋啓祐さんも映像を制作されています。J.ケルアックの「路上」を元に、SF・サスペン…

NieA_7〜日常という一連にある謎〜

なんで人間はフィクションや事件に惹かれるのか。 たぶんそこには普段の生活では経験しえないものや謎が詰まっているからでしょう。今年のアニメでは「うみねこのなく頃に」や「生徒会の一存」がこれ関係かなと思ってます。「銭湯に下宿している予備校生のま…

時計じかけのオレンジ

正義の狂気が渦巻く世界。監視の視点が動き回る世界。舞台は監視都市ロンドン。主人公のアレックスは不良グループのリーダー。 わかり易いようでわかり難い。そこで2つのポイントから簡単に。 (2008/12/12元ブログからの転載)

toi 5th「華麗なる招待-The Long Christmas Dinner-」

toiの劇作家・演出家の柴幸男さんと言えば、つい最近は岸田戯曲賞を受賞され中学生日記の脚本も書かれた、現在最注目と行っていいほどのお方。膨大な時間の蓄積と圧縮が特徴であり、大変に見事な舞台を作り上げられています。そんなtoiの新作「華麗なる招待-…

構成あれやこれや。〜けいおん!!の配置とか〜

物語には舞台があります。 街・部屋など大きさは異なれど、登場人物が動く舞台があります。 そこにある物や人間の配置には往々にして大きな意味が込められています。 こういうシーンやりたいから次はココ!なんて、そうも単純にいきません。それは省略ではな…

イヴの時間〜演技とは〜

webで公開されるやいなや、圧倒的人気を博した連作アニメーション「イヴの時間」の劇場版を見てきました(同時に東のエデンⅡも)。私、非常に気に入っている作品です。 アンドロイドが普及している近未来のたぶん日本の話。イヴの時間というカフェに集まった…

この夏は怪奇ぽいのが多いのでアバンとタイトルとOPの出し方が気になった。

屍鬼、オカルト学院、ぬらりひょんの孫、学園黙示録。 共通点は、どれも一話からアバン後にOPがあったこと。それに関連して、タイトルの出し方など思ったことをちょこちょこと。たかだか始まる前のちょっと時間かもしれませんが、とても重要なものだと私は思…

オオカミさん1話〜ナレナレナレ〜

オオカミさんの初回を見ました。最も印象に残ったのは何か。 キャラ?アクション?「いいえ、ナレーションです。」昔話の形式であるこの語り、新井里美さんという独特の声質の持ち主を以てして、量と共に物語の前景にあるナレーションをちょっと考えてみたい…

けいおん!!〜これはドキュメンタリーである〜

まず、ドキュメンタリーについて。 これはあったことを描くものだが、制作者のフィルターがかかっている。単にそのままを描いたものでないことは留意しておきたい。それを踏まえて、私は「けいおん!!はドキュメンタリーである」と言いたい。普通の女子高生の…