前売3000円までで選ぶ面白かった公演ー2013夏

驚くくらい劇場に行っていなかった。週1ペースである。
そのかわり他の場所へよく足を運んでいました。



・『紙風船文様
  演出:山本卓卓
  出演:黒岩三佳 武谷公雄


・『ダンスクロス
  関かおり、岩渕貞太 「Conception」
  ミリアム・グルフィック「THE BREATHING MONSTER」


・中村蓉ソロダンス「SONATA ソナタ
  

・FUKAIPRODUCE羽衣『Still on a roll


・井田亜彩実『arche



横浜でやるダンス公演に人がいない、東京はそれなりにいるぞ、みたいな印象を抱きがちですが。
やっていることの面白さを伝えるためにどうすることが望まれるか。

追記するかも


ーーーー追記ーーーー
ダンスのこと。


ダンスクロスの2作品は両者ともに見ごたえがあり、対比的な作品だった。
先に上演されたのはミリアム・グルフィックの作品だが、こちらは10,000mm×1,000mmほどのリノが敷かれた台座の上を動くものだった。端的に言うと「点A、Bを両端とする線分AB上を点Aから点Bまで移動する動点P」というもので、始点と終点がはっきりしたものである。その動きは流れのあるもので、動機(身体的・空間的・精神的)と共に誰か詳しく考えてくれたものが読みたいです。


次に関かおり、岩渕貞太の作品であるが、こちらは照明がゆっくりとフェードインし、暗がりの中で動く男女の姿が見えた。終わりはたぶんテクニカル的なミスなのだろうけれど、動きながらのフェードアウトとハケになるのだったと思う。上の作品と比較して例えるならば「直線AB上を動く動点P、Q」である。上演での始点と終点の間にある二人の動きから、作品上の始点と終点はこちらでは想像することが出来るものだ。こちらも誰か振付に関してしっかりした言葉で書いてくれたものが読みたいです。


どちらもかなり集中力を問われる作品だったので、見てる最中からヘトヘトではありました。



中村蓉のソロダンスは一人の女性の一生涯を描いたもので、とても気合いの見えるものでした。
早替ありなど上演時もですが、日程的にとても仕込みなどが厳しかったのではないかと予想されまして、一日限りだったこともあり、これは再演みたいなと、一人の振付家・演出家としての作品をもっと多くの人が見られるといいなと思いました。