前売3000円までで選ぶ面白かった公演ー2013春

仕事関係はあまり芳しくない期間でしたが、色々動き出してきた感じです。
少々落ち込みつつも、観に行った公演は面白いものばかりでした。

青年団この生は受け入れがたし
・マームとジプシー『てんとてんを、むすぶせん。からなる、立体。そのなかに、つまっている、いくつもの。ことなった、世界。および、ひかりについて。
・劇団はへっ『矢印
・ブルーノプロデュース『My Favorite Phantom
・範宙遊泳『さよなら日本-瞑想のまま眠りたい-』☆
・東京ELECTROCK STAIRS『東京るるる
・木ノ下歌舞伎『黒塚


マームとジプシー、範宙遊泳は個別に感想書いたので割愛します(これこれ)。


なのでやっぱりここはブルーノプロデュースだと思う。
一昨年頃から見ているのだが、それはほぼ全て小さなスペースでの公演だったので、吉祥寺で公演を行うのは驚いた。何より客席が埋まっていることに驚いた。
吉祥寺シアターで行うこと、こりっちの企画にノミネートされたこと、横浜の小劇場界隈の支援プログラムに選ばれていることなどで注目度はあったと思う。
しかし作品については「演劇は・その場で起こっていること何であるか」のような印象を抱き、そういう作品は大概「演劇」を期待してくる観客にいいように響くことは滅多にないからだ。投げかけられているものを取り違えているのではと思わなくもないが、それは投げかけ方の問題という一面もある。
ただ、私はこの「その場で起こっていることは何か*1」ということに強い興味があるから、この演出家が次に、いや、これからどのような作品を作るのか、とても楽しみにしている。


あと、はへっは面白いです。妙なSF感、植田崇幸の身体はかなり見所あります。
若手の若手ではお布団とはへっだと思う。


番外
3000円を超えているので挙げませんでしたが、SPACの「ふじのくに⇄せかい演劇祭2013」を初体験してきました。素晴らしい企画でした。
プリミティブな楽しさを味わうことが出来、また、迎えるということについて大変参考になるところがありました。

*1:この当事者性は、橋本清が所属していた東京デスロックの作品にも強く見られる