gdgd妖精sが好きで好きで好きで。〜イメージと声〜
これが笑っちゃうほど面白い。仕組みも面白い。
企画・映像監督・キャラデザイン:菅原そうた
演出・脚本:石舘光太朗
キャスト:三森すずこ(ピクピク)/水原薫(シルシル)/明坂聡美(コロコロ)
企画プロデューサー:福原和晃・別所敬司
アシスタントプロデューサー:重藤昌史
音楽:井上純一 / 音効:徳永義明
音響制作・アドバイザー:坂本公一・山田明寛・海老澤佑佳
制作:2代目gdgd妖精s
声が近い
以前にゆるゆりについてのエントリで、演劇の映像におけるカメラとキャストの距離・劇場での観客とキャストの距離から期待される演技をもとに、カメラとキャラクターの距離からはかる演技を見てみたのですが、gdgd妖精sはその針が大きく振れた位置にあるのではないかなと感じた。
より簡単な造形のキャラクターで動きや表情のヴァリエーションが少ない。*1この情報量の少なさの中では、演技において音、今回では声が担う部分が大きくなる。「声優のラジオを聞いているようだ」というような意見も散見される辺り、印象は強いだろう。
ただ、声優の声と言ってもそれぞれのキャラクターの声になっており、脚本も存在しているのは確かなことである。
しかし、そこにたまに覗くキャラクターの声と離れた声が聞こえてくる。そのため、よりここに驚きと共に注目が集まるだ。
アフレ湖
キモになるパート。まさにこの企画にぴたりとハマる素晴らしいパートだと思う。
監督がそうたということでB-DASHの赤ちゃんアニメみたいなのがどこかで来るんじゃないかと期待しつつ、それがここで来たのも嬉しかったことではありますが、少し前の話を引きずって。
声や言葉が強く意識されるということに、湖の先の映像に後から言葉で意味を付けいていき、そしてその言葉からまた3人の映像が作られていくということ。
最高に下らないことをしているのだけれど、こうした仕組みよるアドリブ感と声の近さが相まってとても面白いことになっている。
ネタ自体も「くそ、こんなんで」みたいな感じで吹き出しちゃうんだけど、作り方もすごくいい。会話劇を映像化したり、演技をする仕組みの面白さがある。コストのバランスや発表媒体の問題を放り投げると、何に限らずとも見習うとこはあるんじゃないかなとは思う。
その他
3DCGだとデジタル所さんやウゴウゴ・ルーガ、プレスコだとギャグマンガ日和やおもひでぽろぽろとかも好きだったけど、また違った面白さがあってとてもいい。*2
アニメで参考になるのはこれ→「アニメ監督 佐藤竜雄氏によるアニメのプレスコについて」かしら?