話数単位で選ぶ2013年TVアニメ10選

今年も。
ほぼ深夜のもの。
とはいえ、今年はかなり切ってしまったし繰り返し見ている時間もなかった。

集計(新米小僧の見習日記)

10選

1.GJ部 第6話「妹が4人いる!?」
シナリオ:子安秀明   絵コンテ・演出:青井小夜
作画監督:きみしま幾智、野崎真一、舘崎大
     鳥山冬美、萩原正人、松尾亜希子
GJ部動画工房の元請け最高傑作だと思う。渡邉祐記さん*1など若手もたくさん。青井小夜さんはキャラクターのお芝居をしっかりと時間を使って見せてくれて、でもシーンの転換では一気にスピードを上げる印象がある。この回は移動もあり、それがすごくはまっていたと思う。何度でも言いたい、神メモの動物園の回も本当によかった。


2.たまこまーけっと 第11話「まさかあの娘がプリンセス」
脚本:吉田玲子   絵コンテ:山田尚子
演出:北之原孝将  作画監督池田晶子
橋の上の3人娘のシーンは今年のハイライトにしてもいいと思う。


3.あいうら 第12話「また明日」
脚本:中村亮介  絵コンテ:中村亮
演出:中村亮介  作画監督:細居美恵子
やっぱり言葉が少ないのが好きなんだと実感した。脚本みたい。


4.フォトカノ 第1話「出会い」
脚本:横山彰利  絵コンテ:横山彰利
演出:横山彰利  作画監督:嶋田真恵
何から何までかっこよかった。特に最後の教室のシーンは今年一番かっこよかったと言っても過言ではないと思う。


5.京騒戯画 #10『今日を騒がしく戯れ生きる人々の漫画映画』
脚本:やまもとみちよ 松本理恵 東堂いづみ  
絵コンテ:松本理恵 貝澤幸男  演出:松本理恵
作画監督:林祐己        美術監督:中尾道
アニメの面白さが詰まっていても悪いケレン味がなく、熱意が伝わってくるシリーズだった。この最終回の「いるだけじゃいかんのか」というのは本当にいい言葉。京都を案内する特別編も伝えたいことを伝えるために役立つものだったと思うし、こういう作りもいいないいなと見てた。イヴでもそうだったけれど短編配信から長編の流れとか、今年盛り上がったクラドファンディングとか、自社レーベル原作とか、ガワの作り方も色々と考える時期なのですよね。


6.ローゼンメイデン TALE 1『アリスゲーム
脚本:望月智充  絵コンテ:畠山守
演出:畠山守   作画監督:浅井昭人、森本浩文
シリーズ中盤以降は苦しそうなクレジットあったけれど、見てる時には気にならなかった。pupaすごい期待してる。


7.ゆゆ式 第2話『情報処理部』
脚本:高橋ナツコ  絵コンテ:小島正幸
演出:小島正幸   作画監督:松尾亜希子
監督作は「流れ星レンズ」の方が尖っていた感じはするけど、動きは抜群だし、言葉を音で楽しめる稀有なアニメだった。私が楽しいものは会話が面白いもので、日常における会話が中心の作品は他にも数多くあるけれど、その中で言葉が声が音として楽しめたのは本作であった。脈々と連なる日常系はここまできたのだ。何だかんだと言われながらここまできたのだ。10年以降ではここまで「輪るピングドラム」と双璧をなす脚本である、と言ってみたい。


8.惡の華 第八回
脚本:伊丹あき        作画統括:森義博
作画監督:前田達之、小澤円  総作画監督新田靖成
冒頭のBGMのみ、よかったです。パストラルー。こういうブレのようなものが見られる人と、げんしけんのハトちゃんやローゼンの人工精霊とか人じゃないものがどう動くのかとか気になってた時期だった。同化するか否かは写実的かどうかもあるけれど、見慣れてるかどうかもありますよね。


9.げんしけん二代目 1『道のむこう、約束の場所』
脚本:横手美智子        絵コンテ・演出:水島努
作画監督:浦上貴之、海谷敏久  総作画監督谷口淳一郎
その後の期待しか湧かなかった一話。今年の「走る」シーンはこの一話の末富さんと黒バスOPの中澤さんを推しましょう。


10.〈物語〉シリーズ セカンドシーズン第懇話『つばさタイガー其ノ壹』
脚本:中本宗応セブンデイズウォー) 絵コンテ:板村智幸
演出:岡田堅二朗 板村智幸    作画監督:岩崎だいすけ、新垣一成
化物語で一番良かったシリーズだと思う。深夜アニメでの新規性というか特異なものは惡の華アルペジオでもあったけれど、このシリーズの貝木編は温故知新的な*2。絵巻物の室井さんの回とも迷いました。


※その他メモ
ワルロマ、アルペジオジョジョ、ロボノ(某笹原氏)、神ない、新世界より、ささみさん、さくら荘(某宮浦氏)、むろみさん、ハヤテ、RDG、神知る、たまゆらぎんぎつねイリヤ、黒バス、有頂天家族、夜桜、金モザ、のんのんびよりリトバス、俺ガイル、はがないNEXTとかシリーズ通して面白いものがたくさんありました。
夏は巨人・ガッチャマンシンフォギアが記録ずくめのクレジットで、その界隈をアツくしてくれたので満足です。
キルミーすごい好きなのでBD-BOXがとても嬉しい反面、いつまでもひどいネタにされてるのとても悲しい。*3

番外編

5.妖狐×僕SS 第13話(特別編)
脚本:藤原ここあ  絵コンテ:吉田泰三 黒柳トシマサ
演出:江副仁美   作画監督:西澤千恵 蘇武裕子 清丸悟
Bパートのどこかでアクションの一部を抜いて見せる所があって、それは省エネ的な理由が強いのかもしれないけれど、その動きの抜き方は在りし日の中村隆太郎作品を思い出すところがあった。昨年の「好きって言いなよ」からさらに黒柳トシマサさんの印象が強く残った。


映画:パテマとSHORTPEACEよかった。
短編:井上涼さんのびじゅチューン水尻さんのプロジェクションマッピング、あざみ野で展示されてた村本さん・中田さん・川口さんよかった。


○監督作がみたい人
2014年は出合小都美さん(俺修羅、銀の匙青井小夜さん(GJ部惡の華はそろそろやってくれないですかなぁなどと思っていたら、出合さんは銀の匙2期の監督だそうなのでとてもとても嬉しいです。


あと、去年から引き続きで大槻敦史さんPAで監督やっていただきたい。私はPAが制作したアニメは監督が誰であっても廊下と玄関とか道路とかああいうあわいのイメージがある空間の印象が強くて、かっちょいい監督作が多い氏と絶対に合うと信じて疑わない。

*1:つべで見てた。

*2:上条さん、黒沢さん、水野さん

*3:特に他との売上比較であまり売れてないものを罵倒する基準にされてるやつ